仕事の内容を調べてから応募する

高齢者の介護問題や児童虐待、障害者や高齢者が自由に出歩けるバリアフリーの町づくりなど、福祉に関するさまざまな話題が人々の大きな関心ごととなりました。2000年の介護保険制度施行以後、街中に新設される建物は老人ホームなど介護施設が増え続けています。新聞やテレビでも、高齢者の事故や介護にまつわる事故のニュースを取り上げられる日が増えております。このような時代の流れから、介護業界の仕事に就きたいと望む人が増えてきています。求人数も介護業界を中心に伸びてきていますが、求職者数の伸びはそれ以上で、就職の競争率は年々高くなっています。

求職者が増加する要因として、福祉分野を目指す人が増えたことの他に、就職難から「介護業界の現場は就職しやすいのでは」と安易な志望動機で介護業界に入ってくる人が増えたからとも言われています。しかし、福祉の仕事は楽な仕事ではありません。しっかりとした志望動機を持っていない人は、長続きせずに退職してしまうことが多いのです。

介護は、高齢、障害、病気など心身に不具合が生じて日常生活を送ることが難しい人を安心して安全に暮らせるように手助けをする仕事です。人と仕事のミスマッチは、働く本人にとっても利用者にとっても不幸なことです。ケアマネージャーやホームヘルパーなど、新しくできた資格は大きな話題になるため華々しく見えるものですが、その資格を取った人はどんな仕事をするのか、自分の興味や適性にあった仕事なのかをよく見極めてから選択する必要があります。