やりがいを求める人が多い介護業界

介護業界では、自身の経験を踏まえた志望動機を持っている人が多いです。そのため、仕事に対して熱い想いを持っている人が多く、やりがいを感じやすい業界であると言われています。その志望動機として、幼い頃に祖父母の介護をしたという経験をあげる人がいます。その場合の多くは、祖父母の介護を通して介護の楽しさに気づき、介護の資格を取れる専門学校や大学に進んでいます。彼らは幼い頃から家族の介護を体験しているので、ほとんど苦痛を感じることなく、介護の仕事を楽しくやっているという方も多いです。

また、大学で他分野の学部から介護業界に転入する事例もあります。例えば、理系の学部にいきながらボランティアサークルに所属していた人が、サークルで高齢者に関わる経験を繰り返す中で自身の将来の仕事を考えたときに、物と向き合う仕事よりも人と向き合う仕事の方が楽しく、自分に向いているだろうと気づいたと話しています。彼らは、自分のキャリアを探す中で見つけたやりがいということで、介護の業務に加えて利用者が笑顔になれるような活動や行事にも力を入れていたり、サークルの中で行事に携わる経験を積み重ねてきたという人が多いです。

また、他の業界で数年、数十年働いた後に、介護業界に転職したという方も多くいます。仕事をする中でやりがいを見つけられなかったり、自身が40代になって親の介護と向き合う中で、介護という対人援助職の魅力に気づくことがあります。そういった場合は、ヘルパーから介護の仕事を始める人もいますし、専門的な知識やスキルを学びたいという理由で専門学校や大学に通う人も多くいます。このように、自身の経験から介護の魅力に気づき、介護業界へ飛び込む人が多いのです。